MESSAGE | 松岡拓公雄+アーキテクトシップ|ARCHITECTSHIP + partners

MESSAGE

将来のクライアントの皆様へ


「 デザイン・マインド」

わたしたちは「デザイン」という行為はその時点における様々な関係性を一旦整理し、将来にわたる状況の変化を読み解いた上で、新たな空間や設えを敷地へ与え、新たな関係性や価値を生み出していく作業であると考えています。

わたしたちが手がけてきたプロジェクトをご覧頂ければ、どれをとっても様式や個人的嗜好にとらわれない柔軟な発想と、それぞれのプロジェクトに最適化されたオリジナリティをもった建築の数々であることを感じ取って頂けると思います。
わたしたちの視点は常に、その場所・利用する人々・周辺の環境にとって最善であるかという問いかけに向けられています。そして、その問いかけに対して最善となるような解答を模索し続けているのです。

それらの模索の結果として生み出されるものが多種多様なものであることは、ある意味当然のことでもあります。なぜなら、わたしたちはプロジェクトごとに最善を尽くした結果として、その状況に対して考えうる唯一の解答を提供し続けているからに他ありません。
そこに「似たもの」が生み出される余地が無いのは必然であり、そのことはそれぞれのプロジェクトに対する誠実さの証しでもあるのです。
そして、このような姿勢こそが「デザイン・マインド」であり、わたしたちの設計に対する理念を簡潔に表すことばといえます。

一方で多種多様な建築の姿の中にも、一貫したアーキテクトシップらしさという部分も感じて頂けることができるのではないかと思います。
それはプロジェクトの方向性を見据えて絶えず舵取りを行っていく上で、「デザイン・マインド」に立脚した私たちの設計思想がデザインに大きく影響していくからに他なりません。
「五感に訴えかける」「気持ちの良さ」「環境への配慮」「居心地の良さ」といった、私たちが大切にしつづけている設計思想こそ、私たちのデザインが創出する価値の源泉であるとも言えるのです。

クライアントの皆様のご要望に対してクリエイティブな手法を駆使し、その時点での最大限のソリューションを提供するだけにとどまらず、「デザイン・マインド」に立脚したプラスαの提案(地産地消への取組み・周辺環境への配慮・景観への貢献など)を行っていくことで、長期的な付加価値をも生み出していける建築を、そして五感で感じることができる気持ちのよい環境を、今後も提供し続けてまいります。